一通の観測レポートが届いた。
中に1枚の紙と設計図が同封されていた。
残されていた文章は短い。
静かになる時、それは現れた。
空気を揺らしながら、泳ぎ消えゆくその姿はまるで黎明の空に星が溶けていくようだった。
私はこれを『星凪の鯨』と記録する。
添えられていた設計図をもとに彩色データに起こす。
これを見る限り確かに鯨に近い姿をしているように見える。
体表に描かれた模様が何かは分からない。
星なのか。
珊瑚なのか。
記録にはその部分について触れられていなかった。
今回の記録を保管庫へ収めることにする。
–記録完了–
追記
黎明の凪いだ空に星。
見られなくとも、それは確かにそこで輝いているのだろう。
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