観測No.003「漂幸海月」レポート

一通の観測レポートが届いた。

中に1枚の紙と設計図が同封されていた。

海なのか空なのか

見分けのつかないこの地で、見たことのない生き物に出会った。

澄んだ空気に静かな鈴の音を鳴らしながら玲瓏に漂う。

私はこれを「漂幸海月」と記録する。

体表に描かれた模様は何か…

私にはすずらんのように観察できる。

ひとまず今回の記録を保管庫へ収めることにする。

追記

幸せは一時、私たちのもとを離れても

少し世界を漂流したのちに舞い戻り

静かに私たちの心を満たすだろう。

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